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新聞の特集
2×4コンポーネント フルパネル対応など生産性向上

2×4コンポーネント事業の流れとして、一時のような工場拡大の動きは少なくなったが、工場内における生産体制の見直しなのに既存の規模を利用して生産性の拡充を目指す企業が多い。
 
三井ホーム

 三井ホームコンポーネントは4工場に

 三井ホームの100%子会社である三井ホームコンポーネント(千葉市、竹内明社長)の生産拠点は、千葉工場(千葉市)、埼玉工場(埼玉県加須市)、関西工場(大阪府岸和田市)、九州工場(福岡県飯塚市)の4つだ。今年4月に、三井ホームコンポーネント関西と九州ツーバイフォーを吸収合併し、三井ホームコンポーネント関西が保有していた大阪、名古屋の2工場のうち、名古屋工場を閉鎖して4拠点体制とした。


コネックトラスは大型畜舎にも多く採用されている
 
けせんプレカット事業協同組合

 国産材部材も生産

 けせんプレカット事業協同組合(岩手県住田町、佐藤實理事長)は大手住宅会社向けを中心に2×4プレカット、パネルを供給している。現在、取り組んでいるのはディメンションランバーへの国産材の利用。公共建築物等木材利用促進法を視野に入れた取引先に対応するために、人工乾燥枠組壁工法構造用製材のJAS認定を取得し、国産杉を使った2×6のタルキ、トラス、スタッドを取引先の住宅会社や部材販社向けに供給している。


増設されたモルダー
 
三菱地所住宅加工センター

 高度な生産技術に定評

 三菱地所住宅加工センター(千葉市、松浦良次社長)は千葉工場と大阪工場を擁し、生産拠点は二か所の体制だ。三菱地所の子会社だが、同じく子会社である三菱地所ホーム向けに2×4部材を生産しており、その比率は全体の約3割。デザイン性の高い三菱地所ホームの住宅の部材を生産することで培った高度な生産技術は同社の特徴の一つと言える。


パネル製作の工程
 
江間忠ホームコンポーネント

 江間忠ホールディングス(東京都、伊藤泰彦社長)の2×4コンポーネント事業である江間忠ホームコンポーネント(同、藤井豊社長)では、震災の影響で資材の仕入れ部分が困難になった時期があったものの、資材調達に注力し、昨年に比べ供給棟数を伸ばしている。
  
 
北関東パネルシステム

 高精度パネルで差別化

北関東パネルシステム(群馬県渋川市、佐藤秀樹社長)は月産パネル30棟、同プレカット10棟の合計40棟を上げている。床・壁・屋根のフルパネル化はもちろん、複雑な物件も高精度のパネルで対応しており、得意先から高い評価を得ている。


高精度パネルで現場施工性をアップ
アジアトレーディング

 ニーズに合わせきめ細かな配送

 アジアトレーディング(群馬県前橋市、金井英康社長)は2×4ランバー、ランバーコア、合板等の直輸入販売を行っている。大手の輸入商社にはできない小回りの効く配送が身上で、自社トラックによる大口から小口までニーズに合わせたきめ細かい対応を図っている。


在庫機能は充実している
 
セイホクビルド

 茨城事業所、生産能力大幅増へ

 セイホクビルド(東京都、及川静一社長)の茨城事業所(古河市)はフル生産を展開しており、月間供給量は70~75棟。宮城事業所(多賀城市)が津波被害で生産部門を中止した(営業、CAD、配送業務は行っている)ことで、宮城事業所の生産分を補う意味合いからも、生産量は前年比50%増と大幅に増強した。


昨年末に導入した合わせ柱釘打ち機
 
日本パネフォーム

 ティーエヌエスと事業統合

 JKホールディングスグループの2×4コンポーネント事業を行う日本パネフォーム(東京都、荒井宏社長)は、今月1日に同グループで2×4パネルを生産するティーエヌエスと事業統合を果たすなど、経営の効率化を図った。


綾瀬支店の工場内
 
高橋木箱製作所

 CAD/CAM連携を充実

 2×4資材のディメンションランバーを大門事業所と茨城事業所で約1000㎥弱使用する高橋木箱製作所(東京都葛飾区、嶋田貫一社長)。愛知県岡崎市の大門製作所が大手住宅メーカーの仕事を主体に、月間約800㎥の2×4資材を加工する。大手住宅メーカーからの支給材もあるが、ディメンションランバーはほぼ100%SPFだ。2×10等の幅広材はI型ジョイストも使用している。


2×10など梁せいの広いものはI型ジョイストも使用する
 
シー・エス・ランバー

 機械化と内製化で生産拡大へ

 シー・エス・ランバー(千葉県東金市、中井千代助社長)は2×4コンポーネント事業への参入から5年が経過し、ノウハウも確立されてきたことから、生産量を現在の月産4000坪から5000坪に増やすことを計画している。強みは供給の65%に達するパネル化で、機械化と内製化を一段と推し進め、建て方まで含めた自社一貫体制を構築する。


高いパネル化率を支えるシージングマシン
ビルド・アップ

 受注量底上げで設備投資

 ビルド・アップ(静岡県富士市、稲垣里志社長)では、本社工場で月間50棟のパネル加工およびプレカットを行っている。今年2月には工場内に2階を増設して組み立てラインを増やし、パネルの生産能力を強化した。さらに今後も設備投資を計画しており、月間70棟体制を目指す考え。


2階を増強し生産体制を強化した
 
ランバーテック

 ランバーテック(埼玉県蕨市、斉藤一男社長)は、2×4コンポーネント事業において加工技術の向上を常に目指してきた。また丁寧なパネル作りが評価され、受注も増加している。
  
 
長谷川萬治商店

 カイゼン活動で生産性向上

 長谷川萬治商店(東京都、長谷川健治社長)は館林事業所(群馬県館林市)にある2×4工法パネル製作、プレカットと在来工法プレカットを行う生産部門とCAD部門を長谷満(同)に移管し、販売は2×4資材室と木材営業部が担当する製販を分離を実施した。


パネルラインの横に設置された合わせ柱制作の作業場
 
ウイング

 2×4プレカットの最大手であるウイング(東京都 吉井博社長)では、ツーバイフォー住宅の着工数が振るわないなかでも、顧客の要望に応えられる加工体制を構築し、昨年に比べ受注を増加させることができている。今後は、この加工体制を生かし、関東、九州市場のみならず東北の需要にも対応していく方針だ。
 エイアンドエムカーペントリー

 国産木質I型ジョイストの量産メーカーで「スーパージョイスト」を生産するエイアンドエムカーペントリー(東京都、梅林修二社長)では、日本木質I型ジョイスト工業会(東京都、新井信吉会長)が今夏発表した木質I型ジョイストをたて枠で使用し、発泡スチロール系断熱材、OSB等を利用した2×4工法の高断熱パネルの採用により設計どおりの高性能が保証される「ゼロエネルギー住宅」を提案している。
 
トヨタウッドユーホーム

 年間1万㎥の使用量に増加

 トヨタウッドユーホーム(栃木県宇都宮市、中津正修社長)が提供する2×4住宅の木質構造部材は、宇都宮西工場(栃木県上都賀郡西方町)の自社工場から一貫生産される。ディメンションランバーだけで月間約850㎥弱(SPF85%、構造用集成材8%、構造用LVL7%)。構造用合板等のパネル類は250㎥弱使用。ほとんど自社物件で月間約60棟を供給している。


リビングダイニングなど大空間を実現。エル・エルに採用されたI型ジョイストの作業工程
ハウディー

 パネルの引き合い伸ばす

 ハウディー(東京都、鮫島修二社長)は北関東工場(茨城県筑西市)と静岡工場(掛川市)の2工場を設ける。それぞれの月間供給棟数は北関東45、静岡15で、パネルに関しては両工場ともに能力の上限値に近い受注で推移する。


同社北関東工場。連携を強める建材分野はこのほど拡充が図られた
 
シー・エル・エス

 都市部揚げ港で着々と拠点整備

 SPF2×4住宅用製材の輸入販売大手であるシー・エル・エス(兵庫県尼崎市)は、堅調な新設2×4住宅需要を好感し、今期は精力的な取り扱いを行っている。月間取扱数量は3000~3500立方㍍、大阪、東京、千葉、川崎、名古屋を主力揚げ港とするが、これまでの関西主軸の事業展開から、首都圏向けを中心に商圏が拡散している。また、同社の販売力に対し産地側の評価が高まっており、供給ソースも多様化している。


東京15号地のSPF2×4在庫
 
ザイエンス

 木造住宅全体の木材保存へ

 ザイエンス(東京都、田中隆行社長)は、関東工場と大阪製造所に深浸潤処理をライン化したインサイジング設備を増設した。防腐土台だけでなく、2×4住宅用製材、在来構造材、羽柄材の防腐防蟻需要の増加に呼応した取り組みだ。長期優良住宅の普及で、住宅土台にとどまらず木造住宅全体の耐久性能向上要求が高まっており、幅広い木材保存ニーズに対応していく。


ザイエンス大阪工場
 
王子木材緑化

 北海道と新潟の2拠点稼働

 王子木材緑化(東京都、宮﨑治夫社長)の2×4コンポーネント事業は、10年1月に愛知県の名古屋支店ツーバイフォー工場が供給を終了した後に閉鎖するなど現在、北海道と新潟の2拠点になっている。


新潟工場の3次元マルチカットソー
 
内外工業

 コンパクトな万能機が人気

 住宅産業を中心に搬入装置の設計・製作を行う合理化・省人化等の機械メーカーの内外工業(広島市、三浦公司社長)。同社は生産性・精度・能力重視の省力化自動化ラインを得意としており、近年では小スペース・低予算の生産向上に向けたコンパクトな万能機を開発し、特に2×4関係の設備が好評を得ている。


マルチアングルカットソー最新鋭機
日新興産

 2×4加工機械メーカーの日新興産(東京都、原口博光社長)は40年の経験を生かして部材加工の要であるカットの高速化と高精度化を実現する各種機械を提供する。
  
 
鈴工

 墨付機能付のプレカットラインなど

 鈴工(三重県伊勢市、牛場まり子社長)では、墨付け機能付き2×4プレカットラインやシージングマシンなど多様な加工機を開発し、2×4コンポーネント工場に導入提案を進めている。2×4加工機に関しては30年の実績があり、関連する搬送システム全般まで総合的に対応できる体制には定評がある。


墨付け機能付きの2×4プレカットライン
 
沖機械

 スピードと精度を誇る最新機

 2×4パネル製作におけるトータルソリューションを提供する沖機械(広島市、沖清社長)は、CAD/CAM連動の2×4パネル作製までの工程で多くの実績を持つ。新たに取引を開始したデンマーク・システムTM社製ハイスピードCNCクロスカットライン「OPTI-KAP1002」は、高いフレーム剛性によって、カタログで謳う速度を落とすことなく、高速プッシュアーム式位置決め装置による高いクロスカットができる。


ハイスピードCNCクロスカットライン「OPTI-KAP1002」
 
ツーバイフォー建築協会

 日本ツーバイフォー建築協会(東京都、会長=生江隆之三井ホーム社長)は、11年度上半期の耐火構造大臣認定仕様使用承諾書の発行件数が158件となり、前年同期比では10%増えたと発表した。半期としては過去最高の水準。耐火認定を開始した04年7月からの累計では1620件となった。
  

 
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